徐葆光が見た琉球 〜冊封と琉球〜

300年前の幻の書が、東洋の宝石、美徳と不老の憧憬の邦を描く!

スタッフ

鄔揚華(う・やんふぁ)

総合監修・中国ロケ統括

中国上海市出身。 京都大学大学院工学研究科の博士後期課程単位取得。冊封副使・徐葆光の研究家。「徐葆光の道を歩もう会」副理事長。本映画の原作ともいえる著書を2冊、発刊した。

『海舶集』(中國文聯出版社、2003年12月)は、実物がなく幻の書といわれた徐葆光の漢詩集『海舶集』を著者が中国で発見し、翻刻したもの。

『徐葆光・奉使琉球詩「舶中集」詳解』(出版舎Mugen、2009年6月)は、約300年前の琉球の様子が書かれた『海舶集』3巻中の1巻を詳細に解説した。

徐葆光の故郷蘇州で徐葆光の墓があった場所を発見。不明だった生年を複数の古い史料を分析して確定させ、併せて、これまで没年とされていた年数が間違いであることを確認し、修正した。

冊封料理(御冠船料理)の復元は、構想から3年、中国の古い文献の分析や、4千年の歴史を誇る中華料理の伝統を受け継ぐ国家級料理人からの聴き取り調査などを経て2012年、全49品の復元に成功した。

中国ロケは浙江省、江蘇省、福建省を回り、地元関係者の支援の下、数々の貴重な映像をカメラに収めた。徐葆光が琉球に向けて中国を旅立った福州市閩江では、船をチャーターして沖合の五虎門まで行き、船上ルポを敢行した。

RBCiラジオで毎週日曜日午前8時半から放送の「揚華の琉中さんぽ」のパーソナリティーを務める。番組では徐葆光の漢詩の朗読や中国の最新情報などを伝え、人気を博している。

ブログ「揚華のニイハオおきなわ」 http://yanghua.ti-da.net/

▲鄔揚華が中国で発見した徐葆光の漢詩集『海舶集』。


本郷義明(ほんごう・よしあき)

監督・脚本

日本テレビ ズームイン!朝!!において名作の詩をビジュアル的に紹介する映像詩「朝の詩(ポエム)」を長期にわたり演出。その他『ブラリ途中下車の旅』『地球の街角』など日本や世界の名作ポエムの映像・ビジュアル化する心象番組など演出。また、平和・人権など社会派ノンフィクションの映画にも参画。『日独裁判官物語』『あなたの人権を守ります』『軍隊をすてた国』『人として生きる』など編集。

沖縄の社会、文化に興味を抱き2006年より来沖。シネマ沖縄作品の演出を多数担当する。

2011年、初めてのドキュメンタリー映画『よみがえる琉球芸能 江戸上り』を監督。沖縄県内でドキュメンタリーとしては異例の大ヒットを記録し、2011年の映文連アワード ソーシャルコミュニケーション部門優秀賞を受賞した。